全ての情報が正しいとは限らない
「私のポケットに、鍵が入っています。」
とジャケットの右ポケットに手をあて発言しました。
そして、
「さて、どのポケットに鍵が入っているでしょう?」
と尋ねられると、皆さんは何と答えますか?
ほとんどの人は、右ポケットに鍵が入っていると思うかもしれません。
でも、右ポケットに鍵は入っていません。
じゃぁ、左ポケットに入っているんだろうと、推測するかもしれません。
でも、左ポケットにも鍵は入っていません。
実は、鍵は胸ポケットに入っていました。
でも、私が嘘をついていて、ポケットに鍵自体入っていないかったかもしれません。
それにも関わらず、皆さんは、私が「ポケットに鍵が入っている」と話すと、それを事実として受け止めると思います。その情報が正しいかどうか、どうやって判断したのですか?
また、右ポケットを触りながら発言したことで、右ポケットに鍵は入っていると認識してしまったかと思います。でも、それは事実ではありません。
※上記は、IB(国際バカロレア)の説明会で先生がお話をしていた内容を、少し変えて記載しています。
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最近、よく学生さん達から、「●●と聞いたのですが、本当ですか?」という連絡があります。もちろん、正しい情報もあれば、人伝いに聞いただけで、何の根拠もない情報もあります。
私もコロナのニュースを色々と確認していますが、記事によっては、内容があくまでも憶測であるものも多くなっています。ただ、あたかもそれが事実のように書かれていて、受け取る人によっては、混乱してしまう場合もあります。それが間違った形で家族や知人に伝わり、全く事実とは異なる噂が流れてしまうのです。
昔、私が留学をしていた時、日本人4人で仲良くしていたことがありました。私がその中の1人の子(Aちゃん)に、「○○なのかもしれない」と憶測で話をしたことがあります。翌日、別の子(Cちゃん)に、「○○なんだって、知ってた!?」と言われました。
私はCちゃんに、「へーやっぱりそうなんだね、そうなのかなって思ってたけど、本当かどうか分からなかった」と答えると、Bちゃんが言っていたと話していました。よくよくBちゃんに話を聞くと、Aちゃんから聞いたとのこと。そして、Aちゃんは、私から聞いたといい出しました。私はあくまでも、「○○なのかもしれない」と言っただけなのに、人伝いに話が伝わると、いつの間にかそれが事実として伝わってしまっていたことに驚いたことがあります。
その時に、自分の発言に気をつけないといけないと改めて感じました。
親御様、学生さんには、こういう時だからこそ、正確で迅速な情報をお伝えすることが出来るように心がけています。
皆さんも錯乱する情報に惑わされず、冷静に正しい情報を入手して下さいね。(トイレットペーパー不足問題が良い教訓ですよね…。)
安全にお過ごし下さい。
YEARBOOK ニュージーランド留学
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